Vintage CD Player

Vintage CD Player のギャラリーとして、ソニーとフィリップスのCD共同開発の経緯や日本マランツ(フィリップス)のCDプレイヤーの初期開発の機種や機能の紹介をいたします。こちらで紹介した日本マランツの初期開発CDプレイヤーについては、当店にて常設しております。

これらのCDプレイヤーが奏でる音楽は、LPレコード愛好家に満足を与えてくれるでしょう。ご興味のある方は、お気軽にご来店ください。

About the history of the development

CD開発の経緯について

CD開発の経緯について


コンパクト・ディスク(CD)は、音楽信号をデジタル化して記録再生する新しいメディアとして1982年10月に市場導入された。このCDは、ソニーとオランダフィリップスとの共同開発になるものである。光学式ビデオディスクの規格提唱者であるフィリップスと業務用PCMデジタルオーディオ機器で圧倒的シェアを得ていたソニーの両社は、1979年8月にデジタルオーディオディスクの共同開発に着手し、翌年にこの技術規格の採用を世界中のオーディオメーカー、レコードメーカーに働きかけた。その結果、1982年の市場導入からわずか5年で音楽流通用メディアの世代交代が実現しました。

ソニーは1977年9月に世界初のPCMデジタルオーディオプロセッサPCM-1を発売して以来、録音スタジオ向けに業務用PCMデジタルオーディオ機器を市場導入し、圧倒的なシェアを得てきた。PCMデジタルオーディオ機器は何回もダビング(複写)を繰り返しても音質劣化を伴わないため、これらの機器の導入はレコード制作の品質を大幅に改善した。1970年代末にこれらの機器を使用して製作されたアナログLPは「デジタルマスタリング」などと呼ばれ、通常のものより音質の優れた高付加価値のレコードとして市場での評価は高かった。フィリップスは1976年に光学式ビデオディスクプレーヤーの試作機VLPを公開し、いわゆる「フィリップス・MCA方式ビデオディスク」の提唱者として家電メーカー各社に積極的な導入を図っていった。これは直径30cmの光ディスクを用いて画像・音声信号をアナログ記録するもので、1980年代にパイオニアを中心として普及したレーザーディスクもこの方式に基づいている。

1970年代後半のオーディオ業界・音楽業界の専門家の間では、アナログLPやコンパクトカセットに代わる次世代の音楽流通メディアがデジタル記録のディスクになるであろうということが、もはや常識化していた。そのため世界中のオーディオメーカー、レコード会社の専門家が自由に意見を交換し、技術規格統一を討論する場として1977年9月に内外29社が集まり「デジタルオーディオディスク(DAD)懇談会」が設置された。
フィリップスは1978年に直径11.5cmの小型光ディスクに60分の音楽信号を記録する試作機ALPを開発しており、これをもってソニーに共同開発を提案してきた。

1979年8月から両社の共同開発が開始してからは、日本とオランダで交互に双方の実務担当者レベルの検討を定期的に行い、規格の詳細を詰めていった結果、ソニーの提案通り直径12cm、記録時間75分という現在の規格に集約した。一方、両社の議論が最も白熱したものがデータの誤り訂正方式についてであった。結果両社の長所を組み合わせて規格化された誤り訂正方式は、「クロス・インターリーブ・リード・ソロモン(CIRS)方式」と名付けられ、CDの基幹技術となっている。このようにそれぞれが持てる最高の技術を出し合い、対等の立場で活発に議論した結果として1980年6月にまとめられた規格案に対して、両社の開発責任者は「両社の貢献度は同じ」と合意した。

1980年のDAD懇談会には以下の3つの規格案が提案・検討された。
⇒?ソニー・フィリップス提案のコンパクトディスク(CD)―光学式
⇒?日本ビクター提案のAHD−静電容量式
⇒?テレフンケン提案のミニディスク(MD)-機械式
CDは非接触検出を特徴とするが、他の2方式は針による接触検出を行うため、摩擦による寿命や、ランダムアクセス性に問題があった。DAD懇談会自体は規格の一本化を行わなかったが、各社の自由な検討の結果、前述のようなCDの優れた特性が評価されてCDのみが実用化したのである。

柴田 高『CD開発をめぐるソニーとフィリップスのパートナリング』より

Business activities in Japan and the transition of Philips Marantz Japan

日本マランツの変遷とフィリップスの日本における事業活動について

日本マランツの変遷とフィリップスの日本における事業活動について


日本マランツの前身はポータブルラジオやテープレコーダーなどを製造販売していた「スタンダード工業」。トランジスタなど基幹部品の自社製造は行わないものの、弱い電波を確実に捕捉する受信性能の良さや、超小型トランジスタラジオ『マイクロニック・ルビー』シリーズに代表される小型化において設計開発力・実装技術を発揮していた。その社風はSTANDARDのブランドと共にアマチュア無線機・業務用無線機等の製造販売を始めとする通信機事業に引き継がれ、ハンディ型やモービル型のトランシーバーを長年得意としたが、デノン(旧デンオン)社との経営統合と前後してこれらの事業、関連資産のほとんどを八重洲無線や株式会社CSRなどに売却・譲渡し、通信機器分野からは事実上撤退している。

1968年にスーパースコープ社と提携したことで当時のアメリカ最高峰ブランドであるマランツ製品の設計・生産に参加、ほどなくハイエンド製品も日本で製造するようになる。当時マランツ・カンパニーを所有していた「スーパースコープ・テクノロジー」社がアメリカで小型カセットレコーダーの商標などとして使用していたが1975年にスタンダード工業が日本マランツに商号変更した際、STANDARDブランドの音響機器(ラジカセなど)を置き換える形で日本国内でも使用された。

CD登場直前の1980年に世界最先端のデジタルオーディオ技術を持つフィリップスへ売却され、フィリップス製CDプレーヤーの生産を担当。一方自社のCDプレーヤーには最新のフィリップス製部品を数多く搭載し、日本のオーディオ誌などでは国内トップメーカーのCDプレーヤーと常に肩を並べる存在となる。

フィリップス(マランツ)の初期型CDプレーヤーは、独自開発のスイングアーム式ピックアップ(弧を描く形でCDを読み取る方式)と、4fsオーバーサンプリング左右独立14bitDAC+ノイズシェイパー+デジタルフィルタという、現在においてはやや見劣りがする構成である。しかしアナログ的なアプローチをした音作りがなされており、特にクラシックファンに人気を呼び、ソニーD-50と並んでコンパクトディスクの普及に大きな役割を果たした。

フィリップスは、1953年には松下電器産業との合弁で松下電子工業を設立した。1980年代に入ると、経営が悪化した米スーパースコープ社を買収し、その関連会社の日本マランツも傘下にした(現在マランツはフィリップスの資本から脱退)。マランツのブランドを利用しデジタルオーディオ製品に注力する。

1980年代後半にはLHHシリーズという高級コンポーネントを自社ブランド(製造はマランツ)でCDプレイヤーやアンプなどを発売した。そして最終的に高級オーディオはマランツ、ゼネラルオーディオはフィリップスとブランド分けし、1990年代中盤頃までは同社のデザイン技術を生かしたテレビやラジカセ、ビデオデッキといった民生品を国内向けに生産していた時期もあったが、2006年11月、D&Mホールディングスに、Hi-Fiオーディオ部門を買収され、完全子会社化された。

wikipedia『日本マランツ』『フィリップス』より

Marantz CD player on the development of Japan

日本マランツのCDプレイヤー開発について

■マランツのCDプレイヤー開発ポリシー
日本マランツのCDプレイヤー開発について


マランツ(フィリップス)は、CD/デジタル・オーディオのシステム設立会社グループの一員として、1982年10月に、いち早く第1号機であるCD-63を市場導入して以来、今年のCD−54やCD-84に至るまで、次の2点を最重要視してきました。



■1.CDプレイヤーはあくまで“音楽再生機”であること


技術面でのデジタル/アナログの区別からの音楽性追求には、なんら差別はありません。1号機以来、独自の4倍サンプリング方式デジタルフィルター(Zフィルター)の開発・採用も、常にDACを2個使い続けて来たのも、デジタル方式が持つ20kHzという通過帯域幅を30kHz以上にしたいとか、従来のDA変換部の欠点である郡遅延特性をゼロにしたり、L/R間の位相差をゼロにすることが、音楽性追求の真の道であると信じているからです。
デジタル方式が持つ特性を十分見極めた上での音楽性追求に、マランツの歴史を積み上げています。この点、音楽関係者から高い評価をしていただいていることは心強いことです。

■2.DISCの汚れや傷に強いこと


レーザー光線による非接触方式ですので、ディスクは半永久ですが、使っている間には、不注意などで傷つけてしまうこともあります。マランツ(フィリップス)は小指ほどのレーザーピックアップを開発し、完全バランス型スイングアーム方式メカニズムに仕上げて使用していますが、フィリップスが持つレーザー・ビデオディスク(VLP)の10年の経験が、ここに活かされてます。

■※スイングアーム方式


スイングアーム方式は、光ピックアップの運動軌跡が円弧を描く方式で、CDの元祖であるフィリップスと日本マランツの2社のみが採用しています。これは、腕の一端に光ピックアップを、支点後方のもう一端にバランスをとるための重りを取り付けたスイングアームがあり、これに固定されているトラッキング・コイルが、円弧状磁石レールと組んでリニアモーターを構成して、スイングアームを円弧状に駆動します。
また、ディスクの反射面に焦点を結ばせるためのピント合せは、フォーカス・コイルで対物レンズを上下(光軸方向)に動かして調整します。この方式は、トラッキング・コイルにより、レンズを光ピックアップごと移動するため、光学系送りモーターが不要で、メカがシンプルなのが特徴です。このスイングアームはフィリップスのお家芸とも言えるもので、小型シングルビーム型レーザーピックアップを完全ダイナミックバランスのアームに収め、極めて安定したトレース能力を持ち、高精度な信号ピックアップを可能にした、大変優れた機構です。初期メカは、シリーズ最高と言われるのCDM-0が搭載され、鋼鉄製ボディにシングルビームのスウィングアーム、極太シャフト、レンズは独ローデンシュトック製です。後期モデルでは量産性から、一部亜鉛ダイキャスト製になったCDM-1が搭載され、その後コストダウンを反映したモデルに改良されました。

■※D/Aデジタル技術


デジタル技術としては、4倍オーバーサンプリングのデジタルフィルターを採用しています。これは、CDのサンプリング周波数44.1kHzを4倍の176.4kHzに持ち上げた後D/A変換され、その後、位相特性に優れた3次ベッセルフィルターによって緩やかにカットしていくもので、ローパスフィルターの通過帯域幅を30kHzまで拡張することに成功、この結果、優れた位相特性と過渡応答特性を実現。
D/Aコンバータは左右独立装備となっていて、高域での位相回転を改善し、理想的な高域再現能力を得ています。採用されているDACは、今日ではスペック的に見劣りする14bitのマルティビットDACであるTDA1540の搭載です。また、デジタルフィルターはSAA7030で、4倍オーバーサンプリングのフィルター性能を有し、同時に2次ノイズシェイパーという卓越したノイズシェイピング回路も持ち合わせていました。これは、量子化ノイズの分布に周波数特性を与えて、ノイズ成分を人間の耳の感度が低い超高域にシフトさせるというノイズシェイピング効果です。

誠文堂新光社『CDデジタルオーディオ〜使いこなしテクニック〜』より

■※D/A変換にLPFが必要な理由


デジタルフィルターもアナログフィルターも用いないノンフィルタリングD/A変換システムと、きちんとフィルタリングしてスプリアスを除去した製品の正弦波再生波形の比較で、ノンフィルタリングだと波形が階段状になるが、正弦波が階段状に歪むのは、信号をデジタル化したことにより、スプリアスと呼ばれる20kHz以上の不純な成分が付加されるためである。だからこのスプリアスをLPF(ローパスフィルター)でカットすれば、きれいな正弦波になるのである。
CDのサンプリング周波数fsは44.1kHzなので、ディスクにはDC〜22.05kHz未満の周波数が記録できるが、20kHzまで高忠実度再生しようとすると、スプリアスの最低周波数成分は44.1kHzから20kHzを引いた24.1kHzとなるため、LPFには「20kHzまではフラットに通じて、24.1kHz以上は無視できるレベルまで減退させる」という非常に急峻な遮断特性が要求される。
したがってアナログLPFだけでスプリアスをカットしようとすると、CDプレイヤーの構成自体はシンプルになるが、LPFには非常に高次のフィルターが要求される。1982年に登場した第1世代CDプレイヤーはほとんどがアナログフィルターのみの構成で、LPFには9次または11次、中には13次という高次のフィルターを採用した製品もあったほどだ。
しかし、アナログフィルターは高次になるほど素子数が増えるのでリニアリティやS/Nが低下するし、高域の遅延量が増えるので、位相が遅れて音楽信号の基音と倍音のタイミングが狂い、波形が変わってしまうという問題もある。
そこでD/Aコンバーターの前にデジタルフィルターを挿入して、デジタル信号をオーバーサンプリングしながらハイカット処理し、残留スプリアスを高い周波数に追いやって、アナログLPFの次数を下げた製品が登場した。N倍のオーバーサンプリングを行うと、fsとそのN倍のスプリアス成分だけが残留して他のスプリアス成分が除去されるため、2倍オーバーサンプリングならスプリアス成分の下限が86.2kHz(=88.2kHz−20kHz)、4倍なら174.4kHz(=176.4kHz―20kHz)、8倍なら350.8kHz(=352.8kHz―20kHz)になって、アナログLPFの次数をどんどん低くできる。だからデジタルフィルターのオーバーサンプリング倍数が年々上がって来たわけで、現在では8倍オーバーサンプリングが当たり前になり、アナログLPFは2次前後の次数になっている。
また、オーバーサンプリングで見かけ上のサンプリング周波数を上げると、量子化ノイズが高い周波数に分布するので可聴帯域の量子化ノイズが減り、S/Nが改善される効果がある。デジタルフィルターを挿入することによる性能上のデメリットは、再量子化ノイズの発生によるS/N劣化である。オーバーサンプリングしないデジタルフィルターを入れると、再量子化ノイズでS/Nが3dBも劣化する。だからデジタルフィルターは2倍以上のオーバーサンプリングを行うのだ。S/Nの劣化は2倍だと1.76dB、4倍だと0.97dB、8倍だと0.51dBに低減される。

■※4fs化とノイズシェーピングで14ビット機の
ハンディキャップを克服したフィリップス/マランツ


CDのオリジネーターであるフィリップスは、当初、CDは14ビットで充分だと考えていた。しかし共同開発したソニーが16ビット化を強く主張したため、CDは急遽16ビットという規格に変更されたのだ。
このような背景があるので、フィリップスの自社製DACは当時14ビットであった。だから初期のフィリップス/マランツグループのCDプレイヤーには、14ビットのDACが搭載されていたのだ。他社はみな16ビットなので、分が悪い。
そこでフィリップスは、4倍オーバーサンプリングと2次ノイズシェーピングを併用したデジタルフィルターSAA7030を搭載して、14ビットDACから16ビットDAC搭載機に対抗できる性能を引き出した。
デジタルフィルターのノイズシェーピングは、デジタルフィルターの演算処理の最終段階で切り捨てられる下位ビットのデータを前に取り戻す「デジタルフィードバック」のことで、通常はデジタル発振を防ぐために逆位相で戻される。デジタルフィルターというのは、内部で掛け算や足し算処理をするのでビット数が増える。通常はそれを四捨五入や切り捨てて所定のビット数に丸めるが、ノイズシェーピングを行うと丸め誤差が減り、量子化ノイズが高い周波数に追いやられて、可聴帯域のノイズが下がるのだ。
14ビット機は16ビット機に対して理論上12dB量子化ノイズが多くなるが、SAA7030は可聴帯域の量子化ノイズを2次ノイズシェーピングで7dB下げ、4倍オーバーサンプリングで6dB下げているので、通常の14ビット機よりも13dBも可聴帯域の量子化ノイズレベルが低くなる。これにより、アナログフィルターのみの16ビット機に引けを取らないS/Nを実現していたのである。
「14ビット機でもこんなに素晴らしい音が出せるのか!」とオーディオ界で話題になったのが、1985年に発売されたフィリップスの業務用CDプレイヤーLHH2000である。
基本的な回路構成は民生機のCD-63とほぼ同じとのことであるが、バランス型の出力回路が凝っている。NFB用の3次巻線を設けた出力トランスを用いて、DCサーボを兼ねたフィードバックアンプを介して3次巻線から出力アンプにNFBを掛けている。
LHH2000は出力トランスを設けたことにより、音質的に非常に有害なコモンモードノイズがカットされ、トランス帯域制限効果で超低域や超高域のノイズが減退して、クリーンな音楽信号が出力されるのではないだろうか。

柴崎 功『CDプレーヤー黎明期のデジタルフィルター』より
MJ(無線と実験) 2009.3

Marantz CD player for the initial development of Japan

日本マランツ初期開発のCDプレイヤーについて

■初期開発CDプレイヤー・リスト
CD Player(s) Year & ¥ CDM Type CDM Version D/A section
CD-63 10/1982
¥189,000-
1 Beam
Swing-arm
CDM0 TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
CD-73 04/1983
¥210,000-
1 Beam
Swing-arm
CDM0 TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
CD-63 1983
¥189,000-
1 Beam
Swing-arm
CDM1 TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
CD-73 1983
¥210,000-
1 Beam
Swing-arm
CDM1 TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
CD-54 1984
¥115,000-
1 Beam
Swing-arm
CDM1
(Marantz Japan)
TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
CD-84 1984
¥159,800-
1 Beam
Swing-arm
CDM1
(Marantz Japan)
TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
CD-34 1985
¥59,800-
1 Beam
Swing-arm
CDM1 TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
CD-44 1985
¥74,800-
1 Beam
Swing-arm
CDM1
(Marantz Japan)
TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
CD-45 1985
¥54,800-
1 Beam
Swing-arm
CDM2 TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
CD-25 1985
¥44,800-
1 Beam
Swing-arm
CDM2 TDA-1540
SAA-7030
4fs+secondary n/s
※CD-74:CD-74は1984年に海外向製品として販売された。その仕様は、CD-84のリモコン機能が省略された構成で、基本仕様はCD-84と同様である。
※CD64:CD-64はフィリップスが1984年に発売したCD-204と同様の製品であり、マランツ名で海外向(主にアメリカか?)に発売した製品と思われる。その基本仕様は、CDMにCDM1を使用し、D/A構成は初期仕様と同じであるが詳細は不明である。
※CD-63:CD-63はフィリップスが1982年に発売したCD-100/101と同様の製品である。
※CD-34:CD-34はフィリップスが1985年に発売したCD-104と同様の製品である。
※CD-25:CD-25はフィリップスが1985年に発売したCD-151と同様の製品である。

■初期開発CDプレイヤーの製品概要
製品名 概    要 スペック
CD-63 【CD-63のスペシャルメリット】
?⇒超小型レーザーピックアップにリニアモーターメカニズムが合体。
?⇒ミクロンオーダーをトレースする完全サーボ機構。
?⇒多彩なプログラム機能を実現。
?⇒耐震性抜群な完全バランス型スイング方式メカニズムを採用。
?⇒ゴミやよごれをシャットアウト。高性能エラーコレクション回路。
?⇒オートマチック・ポジショニングシステム。
?⇒特別開発のD/A変換部。
?⇒音質重視の特別開発、デジタルフィルターを採用。
?⇒プログラム状態が一目でわかる大型ディスプレイ。
【周波数特性】
20Hz〜20kHz 
【ダイナミック・レンジ】
90dB以上 
【全高調波歪率】
0.005% 
【外形寸法】
320W×74H×262D? 
【重量】
5?
CD-73 「デジタルでは音質に差が出ない」それはマランツのCDプレイヤー 第1作CD-63によって覆されました。 今、さらに練り上げた音質と音楽再現性を求め、CD-73が誕生します。 CDプレイヤーの音質を決定する重要なファクターであるローパスフィルター、 マランツはその重要性を熟知するからこそ、 独自開発のデジタルフィルターLSIをCD-63に続いてCD-73に採用。 デジタルフィルターLSIは、サンプリング周波数を4倍の176.4kHzに変換。 D/A変換の後、周波数特性や位相特性に影響の少ない3段ベッセル型フィルターが176.4kHzをカット。 CDに記録された音楽情報を正確に再現します。 さらにLch・Rchのスイッチングによる分離を避けるため、 D/Aコンバータを2台搭載。徹底して音質追及の姿勢を貫くマランツ思想を体現しました。 同時にCD-73は、CDの魅力である扱い易さも見逃していません。マランツ自信の第2作です。 【周波数特性】
5Hz〜20kHz 
【SN比】
90dB 
【ダイナミック・レンジ】
90dB 
【CHセパレーション】
90dB 
【全高調波歪率】
0.004% 
【外形寸法】
416W×81H×300D? 
【重量】
8.0?
CD-84 フィリップスのメカニズムをベースにマランツが開発した〇4シリーズのトップモデル。マランツのCDプレイヤーの心臓部、スイングアーム方式の光学ピックアップ、4倍オーバーサンプリング・デジタルフィルター、DAコンバーターはすべてフィリップス製だが、機能アクセスに関しては、日本マランツのアイディアが盛り込まれており、その代表的なものがCD-84だと言える。他社のモデルで採用している便利機能がふんだんに盛り込まれているからだ。 【周波数特性】
4Hz〜20kHz 
【SN比】
96dB以上 
【ダイナミック・レンジ】
92dB以上 
【CHセパレーション】
94dB以上 
【全高調波歪率】
0.003%以下 
【外形寸法】
416W×90H×300D? 
【重量】
8.0? 
【備考】
リモコン(RMC−84付属)
CD-54 フィリップスのメカニズムをベースにマランツが開発した〇4シリーズの中堅モデル。マランツのCDプレイヤーの設計思想は、フィリップスのコンセプションが導入されているとはいえ、日本マランツのアイディアの含まれているモデルもある。CD-54はその一例で、ディスクトレイ型とし、デジタルの時間表示窓をもっていること、いきなり表示されるトラック表示が24曲までになっていることの三つの点があげられます。 【周波数特性】
4Hz〜20kHz 
【ダイナミック・レンジ】
90dB以上 
【全高調波歪率】
0.003% 
【出力レベル】
2.0V 
【外形寸法】
320W×90H×290D? 
【重量】
6.5? 
【備考】
別売リモコンRMC-10+別売オーディオタイマーAT-333Rあり
CD-44 フィリップスのメカニズムをベースにマランツが開発した〇4シリーズの中堅モデル。4倍オーバーサンプリングデジタルフィルターLSI、スイングアームピックアップなど、独自のCDテクノロジーが、CDのハイクオリティーサウンドを余す事なく引き出します。さらにマイコン制御のコントロール系は、最大24曲のランダムアクセスプログラム、不用の曲を除くディリートプログラムなどのプログラム機能をはじめ、多彩な演奏機能をシンプル操作で実現。CDの高音質と多機能性をコンパクトなボディーに凝縮。 【周波数特性】
4Hz〜20kHz 
【SN比】
96dB以上  
【ダイナミック・レンジ】
96dB以上  
【CHセパレーション】
90dB以上  
【全高調波歪率】
0.003%以下  
【外形寸法】
320W×90H×291D?  
【重量】
6.5?
CD-34 フィリップスが発表したCD-104と事実上同一の製品と見なしてよい。スイングアーム方式の光学ピックアップ、4倍のオーバーサンプリング周波数のデジタルフィルターなど、コンバーターに至るまで基本的なところは旧モデル(マランツCD-63/フィリップスCD-100)と同じだが、アクセス機能が大幅にかわって面目一新の感がある。 【周波数特性】
2Hz〜20kHz 
【SN比】
96dB以上 
【ダイナミック・レンジ】
96dB以上
【CHセパレーション】
90dB 
【全高調波歪率】
0.003%以下 
【外形寸法】
320W×90H×300D? 
【重量】
7?
CD-45 CD-25に、システムリモコン対応のマランツ・バス・システム用端子を加えたモデル。操作系のボタンは、一般的な国内製品と同様なタイプに代わり、ディスプレイも、CD-25の4桁から6桁の小型で鮮明なタイプにランクアップされている。機能面では、CD-25に3モードのリピートが加わった。 【周波数特性】
2Hz〜20kHz±0.3dB
【ダイナミック・レンジ】
96dB 
【CHセパレーション】
94dB 
【全高調波歪率】
0.003% 
【外形寸法】
320W×86H×300D? 
【重量】
約3?
CD-25 構成部品を集約し、軽量化した筐体とメカニズムの採用で、低価格・高性能を実現したフィリップス製の新製品。回転系メカニズムは、新型トレイでもわかるように成型品を多用したCD-34とは別系統のもの。独自のスイングアーム採用のピックアップ、Zフィルター、左右独立のD/Aコンバーターは上級機に等しい。 【周波数特性】
2Hz〜20kHz±0.3dB 
【SN比】
96dB 
【ダイナミック・レンジ】
96dB 
【CHセパレーション】
94dB 
【全高調波歪率】
0.003% 
【外形寸法】
320W×86H×300D? 
【重量】
約3?


■SAA7030とTDA1540について


(1)SAA7030 FILTER・CIRCUIT FOR COMPACT DISC

GENERAL DESCRIPTION
The SAA7030 is a stereo interpolating digital filter designed for the Compact Disc Digital Audio system. The circuit incorporates two identical filters, each with a sampling rate of four times that of the normal digital audio sampling.

<<Features>>
●Suppresses spurious lobes in the audio spectrum
●Improves the signal quality for digital-to-analogue conversion
●Allows a low-order analogue post filter to be used after the digital-to-analogue convertor(DAC)
●Option of offset binary or two's complement data output format
●Electrically-selectable d.c. offset/no offset on data output
●Overflow detection and protection
●Directly compatible with the interpolation and muting circuit(SAA7000)
●Generates a latch output strobe to the DAC


<<FUNCTIONAL DESCRIPTION>>
The SAA7030 is a stereo interpolating filter which quadruples the data sample rate from 44,1 to 176,4kHz and thus achieves the following:

⇒?It suppresses spurious spectrum lobes in the output data that occur between the baseband frequency and 176,4±20kHz. This allows the DAC to be followed by a low-cost filter of the linear phase, low order, analogue post filter type (a very high order, low-pass filter would otherwise be required to suppress the 44,1±20kHz lobe.)
⇒?It performs noise-shaping so that a 14-bit DAC yields the same in-band quantizing signal-to-noise ratio as from a 16-bit DAC supplied with unprocessed 44,1kHz samples.

(2)TDA1540TD, PN 14-Bit DAC (Serial Output)

DESCRIPTION
The TDA1540 is a monolithic integrated 14-bit digital-to-analog converter (DAC). It incorporates a 14-bit input shift register with output latches, binary weighted current sources with switches and a reference source.
The IC features an improved switch circuitry which eliminates the need for a deglitcher circuit at the output. This resuits in a signal-to-noise ratio of typical 85dB in the audio band.

<<FEATURES>>
●Clock frequency 12MHz
●Signal-to-noise ratio 85dB
●TTL compatible input
●On-chip current reference
●Inheret monotonicity from -25℃ to 70℃
●Serial data input

<<APPLICATIONS>>
●Sound reproduction
●Recording systems
●Graphic display systems
●Electron-beam recording


<<ORDERING INFORMATION>>

DESCRIPTION TEMPERATURE RANGE ORDER CODE
28-Pin Plastic DIP(SOT-117BE) 0 to + 70℃ TDA1540PN
28-Pin Plastic SO(SOT-117BE) 0 to + 70℃ TDA1540D

For Unit Marantz CD player "CD-63"
Unit 1 Japan

日本マランツCDプレイヤー『CD-63』1号機について

日本マランツCDプレイヤー『CD-63』1号機について


CD-63は1982年に発売されたマランツ初のCDプレーヤー。

1980年末にフィリップス(PHILIPS,オランダの世界最大の家電メーカー)の傘下になり、フィリップス社のデジタル技術、光学技術、機構技術などを投入。1982年当時で189,000円という高額製品だった。駆動メカニズムは独自のスイングアーム型CDM-0を搭載し、D/A変換回路(DAC)には、当時初の4倍オーバーサンプリングデジタルフィルターと二次ノイズシェイパー、14bit型DAC、TDA1540を左右独立に採用した。DACが14bitであっても、ノイズシェイパーとオーバーサンプリングのために16bit相当の精度が出た。

これらのメカニズムは後に発売された安価なCD-34に譲られ、爆発的なヒットとなった。

wikipedia『CD-63』より

■そのコンパクトなまとまりの良さを
ほれぼれとして見つめたのだった


新しい規格作りは莫大な投資が必要だから、大会社でなければできない仕事であり、まさにCDがそうだった。
日本のマーケットではフィリップスの製品はコーヒーサーバーと電気カミソリくらいなもので、さっぱり知られていないが、ある調査ではヨーロッパの平均的な一般家庭にフィリップス製品が15台もあるそうだ。CDをソニーと共同開発した当時、フィリップスは全世界で従業員を35万人もかかえる超巨大企業。私はオランダのフィリップス本社に4回取材に行ったが、いつもその大きさにたまげた。博士が2千人いる。工場の生産設備を作る工場がある。高速道路の照明の実験のためにどこの街ともつながっていない自前の高速道路がある。従業員用の自動車修理工場がある。役員用の修理工場は別にある。プロのサッカーチームをもっており、練習場ではなく自前のスタジアムがある。フィリップスの城下町、アイントホーフェンでは家族をいれると人口の80パーセントがフィリップスの関係者になり、人事異動が発令された夜には街じゅうのバーで話題になっているらしい・・・。

72年に開発したVLP(ヴィデオ・ロング・プレイ、日本名ではのちのレーザーディスク)がいっこうにビジネスにならないのに業を煮やしたフィリップスは、VLPを応用して、79年にCDの雛形を開発した。音楽がデジタル信号処理されて直径11.5cmのディスクに高密度記録されたのだ。デジタル信号としたのはたんにHiFiだけが目的ではなく、小型・高密度ディスクである以上避けられない、記録・読みとり時のデータエラーを、デジタルならばエラーコレクションできるからだった。
世界で初めてコンパクトディスクとそのプレーヤーが日本のマーケットで発売される前、フィリップスの子会社である日本マランツにCDプレーヤーの試作機が届いた。発売時にはマランツ・ブランドのCD-63となるそのプレーヤーが通関した時の参考価格にわたしは驚いた。たしか58万円だったと記憶する。まもなく製品を発売するCD-63の予定価格は18万9千円になったのだ。新しい規格を立ち上げるためには、『こういう無理もするのだなぁ』と、妙にわたしは納得したものだった。

CD-63はCDの16ビット信号を14ビットで処理しており、技術的には見切り発車だったと言えるだろう。それでいて他社に先駆けてデジタルフィルターを搭載して急峻に切るアナログフィルターの害から逃れていた。そしてCD-63のコンパクトなまとまりのよさをわたしはほれぼれとして見つめたのだった。選曲は一曲先のみで10キーはなくリモコンさえないが、この割り切った商品企画の見事さにはほれぼれとした。気張ったHiFi調ではないまとまりのいいサウンドバランスにも感心した。CD-63には、フィリップスというエレクトロニクスの超巨大メーカーが考える新しい音楽生活のための道具とは何か、という提案がしっかりと凝縮していたのだった。

傅信幸『Stereo Sound 〜音の世紀より〜』より

Friends of CD player Marantz Japan early development

■CD-Player-DAC(TDA1540 SAA7030)-Transport(CDM) List
CD-PLAYER DAC TRANSPORT
ACOUSTIC RESEARCH CD-04 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2
ARISTONA CD1104 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
ARISTONA CD1151 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/10
ARISTONA CD1202 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
ARISTONA CD1204 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
Bang & Olufsen Beogram CDX 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
California Audio Labs Tempest 2×TDA1540-SAA7030 CDM-2
CAMBRIDGE AUDIO CD1 6×TDA1540/3×TDA1541 CDM-1
DIATONE DP-300P 2×TDA1540-SAA7030 CDM-2
ERRES CD1104 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
ESTONIA 001 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2
GRUNDIG CD 30 2×TDA1540D-M4551(SAA7030) CDM-0
GRUNDIG CD 35 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2
GRUNDIG CD 7500 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
GRUNDIG CD 7550 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
Kinergetics Research KCD-20(Old) 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/10
LOEWE CD9000 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
MAGNAVOX FD1000 2×TDA1540D-M4551(SAA7030) CDM-0
MAGNAVOX FD1010 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
MAGNAVOX FD1040 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
MAGNAVOX FD1041 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/10
MAGNAVOX FD1051 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/10
MAGNAVOX FD2000 2×TDA1540D-SAA7030(M4551) CDM-0
MAGNAVOX FD2020 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
MAGNAVOX FD2040 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
MAGNAVOX FD2041 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2
MAGNAVOX FD3000 2×TDA1540D-SAA7030(M4551) CDM-0
MAGNAVOX FD3030 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
MAGNAVOX FD3040 2×TDA1540-SAA7030 CDM-1
MCINTOSH MCD7000 2×TDA1540-SAA7030 CDM-1
MERIDIAN MCD 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-1
MERIDIAN MCD-Pro 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-1
MERIDIAN 207 (14bit) 2×TDA1540P CDM-2/10/CDM-2/29
MISSION DAD7000 2×TDA1540 CDM-1
PHILIPS CD100 2×TDA1540D-M4551(SAA7030) CDM-0
PHILIPS CD101 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-1
PHILIPS CD104 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
PHILIPS CD150 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/10
PHILIPS CD151 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/10
PHILIPS CD200 2×TDA1540D-SAA7030(M4551) CDM-0
PHILIPS CD202 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
PHILIPS CD204 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
PHILIPS CD300 2×TDA1540D-SAA7030(M4551) CDM-0
PHILIPS CD303 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
PHILIPS CD304 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
PHILIPS CD350 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/CDM-2/10
PHILIPS CD351 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2
PHILIPS LHH2000 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-0/CDM-1
PHONOPHONE DISCAMP 3 2×TDA1540 CDM-1
PROTON 830R 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2
PROTON AC-300 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/CDM-4
PS AUDIO CD-1 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2
RADIOLA CD1200 2×TDA1540D-SAA7030(M4551) CDM-0
REVOX B 225 2×TDA1540-SAA7030 CDM-0/CDM-1
SAE D102 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2
SCHNEIDER CD1005 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/10
SCHNEIDER CD1104 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
SCHNEIDER CD1202 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
SHERWOOD CDP300R 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2
SHERWOOD CDP310R 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/10
STUDER A725 2×TDA1540-SAA7030 CDM-0/CDM-1
SYLVANIA FDC303 2×TDA1540D-SAA7030 CDM-0
SYLVANIA FDD304 2×TDA1540-SAA7030 CDM-1
TANDBERG TCP 3015A 2×TDA1540-SAA7030 CDM-2
TESLA MC 900 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-1
TESLA MC 901 2×TDA1540P-SAA7030 CDM-2/10
※DIATONE DP-300P (Marantz CD-25 OEM)
※PHILIPS LHH2000 バランス型出力端子装備
※STUDER A725 バランス型出力端子装備

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